頚椎症を悪化させない為の手術タイミング

頚椎症は、首の脊椎である頚椎の椎骨や椎間板が年を重ねるごとに変形したり、本来あるべきところから飛びだしたりしてしまうことによって脊椎を圧迫してしまう病気です。脊椎を圧迫すると、頚や肩甲骨付近の痛みや、肩から腕や手にかけての痛み、またはしびれなどの症状が現れ、酷い場合には歩くことさえ困難になってしまいます。

頚椎症の原因と治療方法

頚椎症の主な原因は、加齢による頚椎の変形です。

頚椎の椎骨に骨棘(こつきょく)と呼ばれるトゲ状の骨ができてしまう場合や、椎間板の弾力がなくなり薄くなってしまう場合、また靭帯が厚くなってしまう場合があり、これらが原因で脊柱管の中にある脊髄や神経を次第に圧迫していきます。

この圧迫により、軽度の場合は手足のしびれや痛みを感じるようになり、症状が進むと運動機能に障害が現れてしまう場合があります。

また、転倒やケガなどが引き金となり、首より下が自由に動かせなくなってしまう場合もあります。

頚椎症を悪化させない為の手術タイミング

この病気は、症状や発症箇所に個人差があり、病気の進行状況を正確に予測することが大変難しいため、経過観察により症状の進行状況を見極めることが非常に重要です。

そのため発症した場合は、まずは保存療法と呼ばれる治療を行いながら経過観察を行うのが原則となっています。

保存療法は、頚椎牽引療法、頚部カラー固定、頚部マッサージなどの理学的療法を主に行い、症状がどう変化するかを注意深く確認しながら進めます。

しかし、保存療法の効果はあまり高くないのが現状で、また保存療法により症状が悪化してしまう場合もあります。

そのため、保存療法から手術療法に移行するケースは全体の半分以上となっています。

頚椎症手術のタイミングの重要性

頚椎症にかかった場合、多くは脊髄の中心部からはじまり、後側索、前側索と症状が悪化していきます。

前側索に症状があらわれた場合や重度の脊柱管狭窄が認められる場合は症状が進行しやすく、放っておくと歩行障害等の重度の症状まで到達してしまいます。

一度歩行障害等が出てしまうと、手術をしても症状が回復せず障害が残ってしまうケースも多いことから、症状が進行する前に手術を行うのが非常に重要になります。

そのためには、少しでも体に異常を感じた場合は放っておかずに、出来るだけ早く病院で診てもらい自分の症状をきちんと把握し、

まず保存療法にて経過観察を行ってください。後遺症を残さないためにも、手術のタイミングを逸しないようにすることが大切です。

参考:頚椎症手術のリスク 名医による頚椎症手術